筋力はあるのに腕が上がらない|巻き肩と姿勢の整体【高田馬場】
はじめに 筋力はあるのに肩が動かない方へ
肩こりや首の痛み、姿勢の悪さに悩んでいる方は少なくありません。特にデスクワークやスマートフォンの使用が日常的になった今、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまっています。
トレーニングで筋力をつけていても、腕が上がりにくい、背中に手が回らないといった、肩の動きの狭さに悩む方もいらっしゃいます。
今回は、新宿猫背矯正専門センターに来店されたK様の事例をもとに、姿勢のかたよりと肩の動きの関係、そして整体でどのように体を整えていったのかをご紹介します。
本日の相談内容
整形外科に通いながらのご相談
K様は、肩や首の痛みで整形外科に通われていて、医師からは「1〜2か月ほど薬を飲んで様子を見ましょう」と言われていたそうです。
薬を飲みながら、姿勢や体の使い方についても見てもらいたいというお気持ちから、新宿猫背矯正専門センターに来店されました。
医療機関で治療中の方へ
K様のように整形外科などで治療を受けている方は、主治医にご相談のうえお越しください。お薬の飲み方については、整体ではお答えできませんので、処方した医師や薬剤師にご確認ください。痛みが強くなる、しびれが出るといった場合は、整体より先に医療機関を受診してください。
筋トレをしていても動きにくい肩
K様は日頃からベンチプレスなどのトレーニングを行っていて、100キロ以上を挙げるほどの筋力をお持ちでした。しかし筋力があるにもかかわらず、肩の動く範囲が狭く、すぐに痛みが出てしまうという悩みを抱えていらっしゃいました。
体の土台となる骨格や筋肉のバランスにかたよりがあると、特定の部位に負担が集まりやすくなります。K様の事例は、筋力だけでなく体のバランスも大切であることを示しています。
デスクワークと姿勢の関係
ノートパソコンを覗き込む姿勢
K様のお仕事は主にパソコンを使ったデスクワークで、ノートパソコンを覗き込むような姿勢で作業されていました。モニターの高さを変えることはできるものの、移動が多い業務のため、なかなか作業環境を整えられない状況でした。
このような作業環境では、どうしても頭が前に出て、背中が丸まった姿勢になりがちです。長時間この姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。
さらに前かがみの姿勢は胸の筋肉を縮めてしまうため、肩が内側に巻き込まれる「巻き肩」の状態につながります。K様もこの巻き肩の状態が強く、腕が体の横ではなく前のほうにありました。巻き肩については、巻き肩の症状ページで詳しく説明しています。
体のかたよりが重なっていた
カウンセリングと検査の結果、K様にはいくつもの体のかたよりが見られました。正面から見ると右肩が下がっていて、横から見ると首が前に出ている、ストレートネックに近い状態でした。
後ろから見ても首が前に出ているのが分かり、右肩が盛り上がっているような状態も確認できました。さらに耳の高さも左右で違っていて、左側の耳が上がっていました。肩の高さの左右差については、肩の高さが左右で違う方へのページでもご紹介しています。
これらのかたよりは単独であるのではなく、互いに関わり合っています。一つのかたよりがほかの部位にも影響し、全身のバランスが崩れていくことがあります。
来店のきっかけ
姿勢や体の使い方も見直したい
K様は、薬で痛みを抑えていても、姿勢や体の使い方が変わらなければ、また同じような状態をくり返すのではないかと感じていらっしゃいました。
そこで、医療機関での治療とあわせて、姿勢や体のバランスを整えることにも取り組みたいと考え、来店を決められました。
トレーニングを気持ちよく続けたい
もう一つの動機は、トレーニングを痛みなく続けたいという思いでした。せっかく時間をかけて筋トレをしているのに、肩の動く範囲が狭く、すぐに痛みが出てしまう状態では、思うように体を動かせません。
スポーツやトレーニングをしている方が、体のメンテナンスとして整体を利用されることもあります。趣味でトレーニングをする方にとっても、体のケアは大切です。
カウンセリングと検査
姿勢を一緒に確認
カウンセリングでは、まずK様ご自身に姿勢を確認していただきました。「自分の姿勢をちゃんと見ることはありますか?」という質問に、K様は以前整骨院で見たことがあるとのことでした。
実際に鏡で確認すると、K様ご自身も「やっぱちょっと肩が」と気づかれていました。客観的に自分の姿勢を見ることで、気になる点が分かりやすくなります。
私からは「パッと見ただけでも右の肩のほうが下がっている」「横から見たときに手が前のほうに出ている」とお伝えしました。本来は体の横にくるはずの手の位置が、かなり前にずれていたのです。
肩の動きの検査
次に、肩の関節の動きを検査しました。K様に力を抜いていただき、腕を持ち上げてみると、とても重く、動く範囲が狭いことが分かりました。
腕を上げると耳のあたりまで上がるのが目安ですが、K様の場合はそこまで上がりませんでした。さらに背中に手を回す動作もしにくく、「痛いです」という声が出るほどでした。
左右を比べると、左側のほうが少し動きやすい状態でしたが、それでも硬さが見られました。この肩の動きの狭さが、トレーニング中の痛みや、日常生活での動かしにくさにつながっていたと考えられます。
重心バランスと左右差
重心バランスの検査では、K様ははっきりと右重心でした。左に傾けたときは踏ん張れるのに、右に傾けたときは踏ん張りが弱いという結果でした。
座っているときも、右のお尻に体重をかけて座っている可能性があります。このようなかたよった重心は、骨盤の傾きや筋肉の左右差にもつながります。
さらに後ろで手を組む動作でも、左右差がはっきり出ました。片方の手は組めるのに、もう片方は届かないという状態で、背中や肩甲骨まわりの筋肉の硬さが見られました。
施術の考え方
筋・筋膜のつながりへのアプローチ
新宿猫背矯正専門センターでは、筋・筋膜療法をベースとした施術を行います。筋膜とは筋肉を包む膜のことで、頭から足の先まで全身がつながっています。
痛みのある部分だけでなく、体全体のつながりを見ながら、関わっている筋肉や筋膜にアプローチしていきます。K様の場合も、首や肩だけでなく、骨盤や足の筋肉にも硬さが見られました。
骨盤と背骨を整える
K様は特に背骨まわりが硬くなっていました。骨盤から背骨を整えることで、体の土台を安定させ、上半身のかたよりも整えやすくなると考えています。
K様には、長い間のかたよりの積み重ねがあるので、一度で終わりではなく、続けて体を整えていくことが大切だとお伝えしました。
筋肉のゆるみと張りのバランス
K様の検査では、足の筋肉がとても硬く、逆に本来力を入れたい部分は弱いという状態が見られました。「筋肉が硬いのわかります?」という質問に、K様は「全然わかんないです」と答えられました。
硬くなっている状態が続くと、自分では硬さに気づきにくくなることがあります。そうすると、ほかの部分ががんばりすぎて、さらにかたよりが生まれることもあります。
施術では、こって硬くなっている筋肉をゆるめ、逆にゆるみすぎている筋肉には張りを持たせます。このバランスを整えることで、体全体が動きやすくなるようにしていきます。
施術の流れ
骨盤から背骨の調整
施術はうつ伏せの状態から始まります。まず骨盤から背骨にかけて、軽く揺らすだけのソフトな調整を行います。強い力で押したり揉んだりすることはありません。
機械などは一切使わず、全身を揺らして体のかたよりを整えるため、痛みを感じることはほとんどありません。K様の場合、背骨の硬さが目立ったため、この段階でていねいに時間をかけて調整しました。
全身の関節の調整
次に仰向けになっていただき、頭から足の裏、足全体、骨盤、腕、そして再び頭という順番で全身の関節を整えていきます。体は全部つながっているため、一部の動きが悪いと全体でカバーしようとします。
たとえば手の指を調整しながら骨盤まわりを整えるなど、一見関係なさそうな部位同士がつながっています。肋骨まわりを整えて呼吸のしやすさを確認し、足のアーチもしっかり作って、安定して立てるようにします。
巻き肩と顎関節の調整
横向きになっていただき、巻き肩の調整を行います。胸の筋肉をゆるめ、肩が本来の位置に戻りやすくなるよう整えていきます。
次に仰向けで顎関節の調整を行います。非常に弱い力で、首や肩の筋肉をゆるめていきます。
施術後の検査
施術後には、施術前に行った肩の動きや筋力の検査をもう一度行い、変化を確認します。写真も撮って、姿勢の変化を一緒に見比べます。
日常生活のアドバイス
施術歴20年以上の経験から、施術だけでなく日常生活を見直すことも大切だと考えています。
デスク環境、スマホの使い方、自宅でできるストレッチなどをお伝えしています。K様には、パソコン作業時の姿勢についてもお話ししました。セルフケアの動画もお渡しし、次の来店までの間も体を整えやすいようにしています。
施術後の変化
腕の上がり方と背中への手の回り方
施術後、K様は腕の動きが変わったことを感じられていました。施術前は重く感じた腕が、スムーズに上がるようになりました。
背中に手を回す動作も、施術前は痛みがあったのが、施術後は楽にできるようになっていました。
姿勢と重心の変化
鏡で確認すると、右肩の下がりが小さくなり、左右のバランスがそろってきていました。
横から見ると、前に出ていた首が後ろに戻り、手の位置も体の横に近づいていました。重心バランスの左右差も小さくなり、より安定して立てるようになっていました。
肋骨まわりが動きやすくなり、胸が開きやすくなったことで、呼吸もしやすくなったと話されていました。
なお、ここでご紹介したのは施術直後のその場での変化です。感じ方や変化の出方には個人差があります。
施術で感じたポイント
デスクワークとトレーニングの両方の負担
K様の体を見て私が一番感じたのは、長い間の積み重ねによる筋肉の硬さと、体のかたよりでした。デスクワークとトレーニングという、一見正反対の活動をされていましたが、どちらも体に負担をかけていました。
デスクワークでは前かがみの姿勢が続き、トレーニングではかたよった状態で負荷をかけていました。この二つが重なることで、体のかたよりがより複雑になっていたと考えられます。
一方で、K様は筋力をお持ちなので、体のバランスが整っていけば、その筋力を生かしやすくなると考えています。
続けて整えていくこと
長い年月をかけてできた体のかたよりは、一度ですべて整うものではありません。施術と並行して、日常生活の姿勢を見直していくことも大切です。施術とセルフケアの両方で、体を整えていきます。
通う頻度は、最初は1〜2週間に1回程度、8回を過ぎたら月1回程度が目安です。
自宅でできるセルフケア
デスクワーク時の姿勢
デスクワークをされている方は、まず作業環境を見直しましょう。モニターの高さは、目線がやや下向きになる程度が目安です。ノートパソコンの場合は、外付けキーボードとスタンドを使うのもおすすめです。
椅子の高さは、足の裏が床にしっかりつき、膝が90度になる高さに調整しましょう。背もたれに腰をつけ、骨盤を立てた状態で座ります。
30分に一度は立ち上がり、肩を回したり、背伸びをしたりと、軽く体を動かすことも大切です。
肩甲骨まわりのストレッチ
両手を後ろで組み、胸を張りながら腕を上げていきます。胸の筋肉が伸び、肩甲骨を寄せる感覚がつかみやすくなります。
また、肩の高さで壁に手をつき、体を反対方向にひねるストレッチもおすすめです。胸の筋肉を伸ばすことができます。
どちらも痛みのない範囲で、無理なく続けてください。肩に痛みがある方や治療中の方は、主治医にご相談のうえ行ってください。
呼吸を意識する
仰向けに寝て、お腹に手を置き、お腹がふくらむように鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐きます。寝る前などに、リラックスする時間として取り入れてみてください。
よくある質問
施術は痛くないですか
新宿猫背矯正専門センターの施術は、非常にソフトな手技で行います。骨をボキボキ鳴らしたり、強く押したりすることはありません。
軽く揺らしたり、やさしく触れたりするだけで、体のかたよりを整えていきます。「こんなにやさしい施術で変わるの?」と驚かれる方も多くいらっしゃいます。
ただし検査の際に、硬くなっている部分を触ると痛みを感じることがあります。
どのくらいの頻度で通えばいいですか
最初は週2回程度を目安に通っていただき、8回を過ぎたら、2週間に1回、3週間に1回、月1回と、体の状態を見ながら少しずつ間隔をあけていきます。お仕事のご都合などもあると思いますので、通い方はご相談しながら決めていきます。
施術時間はどのくらいですか
初回は、カウンセリングや検査の時間を含めて90分の枠でご予約いただいています(施術そのものは約60分です)。2回目以降は60分の枠でご予約いただき、施術は約40〜50分です。
整形外科に通っていても受けられますか
整形外科では、画像検査やお薬、注射などの医療行為を行います。骨折やけが、病気の治療は医療機関の役割です。
整体では、姿勢や体のバランス、筋肉の硬さを整えることを行います。医療機関で治療中の方は、主治医にご相談のうえ、来店時にお知らせください。
トレーニングと並行できますか
はい、トレーニングを続けながら通われている方もいらっしゃいます。
ただし、施術直後の激しいトレーニングは避けてください。施術当日は軽めの運動にとどめ、翌日から通常のトレーニングを再開してください。
服装はどうすればいいですか
動きやすい服装でお越しください。着替えも用意していますので、ご安心ください。
健康保険は使えますか
保険適用外の自費施術となります。料金は施術料金ページをご覧ください。
まとめ
K様は、ベンチプレスで100キロ以上を挙げる筋力をお持ちでしたが、ノートパソコンを覗き込む姿勢や右重心のくせが重なり、腕が上がりにくい、背中に手が回らないといった肩の動きの狭さに悩まれていました。
骨盤から背骨、全身の関節、巻き肩を整えたことで、施術後は腕が上がりやすくなり、背中にも手が回りやすくなっていました。
筋トレをしているのに肩が動きにくい、姿勢のかたよりが気になるという方は、ぜひ一度ご相談ください。
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