五十肩と姿勢の関係|両肩が上がらなくなった方の整体事例と痛くない寝る姿勢【高田馬場】
腕が肩より上に上がらない。夜、寝返りを打つたびに肩が痛くて目が覚める。電車のつり革が持てない。
今回ご紹介するのは、左右の肩に続けて五十肩の症状が出たK様の事例です。整形外科で五十肩と診断され、リハビリを続けながら、当院にも来院されました。
五十肩と姿勢の関係、痛みがつらいときの寝る姿勢、日常でできる工夫についてお伝えします。
はじめに:五十肩かな?と思ったら
肩の痛みには、五十肩(肩関節周囲炎)のほかに、腱板(けんばん)の損傷や石灰の沈着、首からくる神経の痛みなど、さまざまな原因があります。次のような場合は、まず整形外科を受診してください。
- 転んだり、重いものを持ったりしたあとから痛い
- 夜も眠れないほど痛い
- 腕や手にしびれがある
- 腕に力が入らない、腕が上がらない状態が続いている
- 発熱や腫れをともなう
K様も、まず整形外科でレントゲンを撮り、骨には異常がないこと、典型的な五十肩であることを確認されていました。
両肩が上がらなくなったK様
左肩、そして右肩にも
K様は、昨年の11月ごろ、左肩に違和感を覚えました。最初は「少し重いかな」くらいでしたが、だんだん痛みが強くなり、腕が上がらなくなっていきました。
そしてお正月ごろからは、右肩にも同じような症状が出てきたそうです。「本当にここから上がらなかったんですよ」と、当時のつらさを話してくださいました。
電車の通勤がつらい
特につらかったのが、毎日の通勤電車でした。つり革を持つことができず、低い位置の手すりにつかまっていても、電車が揺れるたびに肩に痛みが走ったそうです。
整形外科でのリハビリ
K様は、整形外科で週1回のリハビリに通い、理学療法士さんのもとで運動を続けていました。医師からは、麻酔をして固くなった組織をはがす処置も選択肢として提案されたそうですが、K様は「怖くて」と、リハビリを続ける道を選ばれました。
ご自宅でも、YouTubeで五十肩のセルフケアを調べて、痛みの強い時期が過ぎてからは、少しずつ動かすようにしていたそうです。
3か月ほどで少しずつ上がるようになってきたものの、ある高さで「ストッパーがかかる」感じが残っていて、もう少し何かできないかと当院に来られました。
五十肩と姿勢の関係
猫背・巻き肩だと肩が上がりにくい
腕を上げるときは、肩の関節だけでなく、肩甲骨や背骨も一緒に動いています。
猫背や巻き肩で、肩甲骨が外に開いたまま固まっていたり、背中が丸く硬くなっていたりすると、腕を上げるときに肩の関節だけでがんばることになります。そのぶん肩への負担が大きくなり、動かしにくさにもつながります。
かばう姿勢が、反対の肩や首にも
痛い肩をかばって生活していると、体はどうしても片側にかたよります。反対側の肩や首、背中に負担がかかり、全身の姿勢が崩れていくこともあります。
五十肩そのものの原因はまだはっきり分かっていない部分もありますが、姿勢や体の使い方を整えることは、肩の負担を減らし、動かしやすくするために大切です。
検査で分かったこと
立った姿勢を正面・横・後ろから写真に撮り、肩甲骨の位置や肩の動き、重心のバランスなどを確認しました。
肩まわりだけでなく、ふくらはぎや太もも、足の裏にも硬さや押したときの痛みがありました。肩以外の場所も硬くなり、全身で肩をかばっていた様子でした。
また、腕を上げたときに、脇の下の部分の硬さも目立っていました。
施術の流れ
骨盤と背骨から整える
うつ伏せで、骨盤から背骨を軽く揺らすようにして整えていきます。痛い肩を無理に動かすことはしません。「痛くない」というのが、K様の第一印象だったそうです。
全身の関節を整える
仰向けで、頭、足の裏、足全体、骨盤、腕と順番に整えていきます。足元や骨盤が整うと、背骨や肩甲骨も動きやすくなります。
巻き肩とあごまわり
横向きで、痛みの出ない範囲で胸の筋肉をゆるめ、肩甲骨が動きやすくなるようにしました。あごまわりもとても弱い力で整え、首や肩の緊張をやわらげていきました。
脇の下をゆるめる
腕を上げたときに硬さが目立っていた脇の下も、痛みの様子を見ながらゆっくりゆるめていきました。
施術後の変化
施術後に、もう一度肩の動きを確認し、写真でも姿勢を見比べました。肩の動く範囲が広がり、「肩はどうですか?」とお聞きすると、「大丈夫です」と答えてくださいました。
もちろん、1回で五十肩がすべて良くなるわけではありません。それでも、動かしやすさが変わったことで、「この方向で続けていけば」と前向きな気持ちになられたようでした。
K様は、整形外科のリハビリや自主トレも、ご自身でとてもよく続けておられました。その積み重ねがあったからこその変化だと思います。
変化の感じ方には個人差があります。
五十肩がつらいときの寝る姿勢
五十肩では、夜に痛みが強くなることがよくあります。少しでも楽に眠れるように、寝る姿勢を工夫してみましょう。
仰向けで寝るとき
- 痛い側の肘の下にタオルやクッションを入れ、腕が体より少し高くなるようにします
- お腹の上にクッションを置いて、その上に腕をのせるのも楽な方法です
- 腕が後ろに落ちると肩が引っぱられて痛みやすいので、腕を体の前側で支えるのがポイントです
横向きで寝るとき
- 痛い側の肩を上にして寝ます
- 抱き枕やクッションを抱えて、上側の腕をのせると、肩が前に落ちにくく楽になります
- 痛い側を下にして寝るのは、肩に体重がかかるので避けましょう
起きているときの楽な姿勢
- 座るときは、ひじ掛けやクッションに腕をのせて、腕の重さを支える
- 重い荷物は痛くない側で持つか、リュックにする
- 電車では無理につり革を持たず、低い手すりや壁を使う
おうちでできるセルフケア
痛みが強い時期は無理をしない
痛みが強い時期は、無理に動かすとかえって悪化することがあります。この時期のケアや動かし方は、医師や理学療法士の指示に従ってください。
痛みが落ち着いてきたら
K様も話していたように、痛みが少し落ち着いてきたら、「少し痛いけれど動かせる」くらいの範囲で、ゆっくり動かしていくことが大切になります。激しい痛みをがまんして動かすのはやめましょう。
脇の下をやさしくゆるめる
K様には、反対の手で脇の下の筋肉をやさしくつまんで、ゆっくり動かすセルフケアをお伝えしました。強くもんだり、痛みを我慢したりせず、心地よい範囲で行います。
姿勢を整える
猫背のままでは、肩甲骨が動きにくくなります。パソコンのモニターを目の高さに近づける、スマホを顔の近くまで持ち上げて見るなど、日常の姿勢も見直していきましょう。
よくある質問
五十肩は何科に行けばいいですか?
まずは整形外科を受診してください。五十肩とよく似た症状でも、腱板の損傷など別の原因のことがあります。医師の診断を受けたうえで、リハビリと並行して姿勢を見直したい方は、整体もひとつの選択肢です。
整形外科のリハビリと一緒に通ってもいいですか?
はい。K様も、整形外科のリハビリを続けながら来院されていました。医師から運動の制限などを言われている場合は、施術の前に教えてください。
猫背だと五十肩になりやすいですか?
猫背だけで五十肩になるとは言えませんが、猫背や巻き肩で肩甲骨が動きにくいと、腕を上げるときに肩に負担がかかりやすくなります。姿勢を整えることは、肩を動かしやすくするための土台になります。
夜、痛くて眠れません
痛い側の腕をクッションやタオルで支える、痛い側を上にして寝る、などの工夫を試してみてください。それでも眠れないほど痛い場合は、整形外科で相談してください。
施術は痛くないですか?
軽く揺らすソフトな施術で、痛い肩を無理に動かすことはしません。痛みの様子を確認しながら進めます。
施術時間と料金は?
初回は検査とカウンセリングを含めて約90分、2回目以降は約60分です。保険適用外の自費施術で、料金は施術料金ページをご覧ください。
まとめ
五十肩は、つらい時期が長く続くこともある症状です。まずは整形外科で診断を受け、医師や理学療法士の指導のもとでケアを続けることが基本になります。
そのうえで、猫背や巻き肩などの姿勢を整え、肩甲骨や背骨が動きやすい体をつくることは、肩の負担を減らすことにつながります。夜の寝る姿勢など、日常の小さな工夫も取り入れてみてください。
猫背や巻き肩、肩こりについて詳しくは、猫背のページ、巻き肩のページ、肩こりのページでもご紹介しています。
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